2011年6月16日木曜日

マジ怖い…お寺で迫真の怪談“最恐”節電イベント人気

怪談を聞くのは好きなんだけど怖いのは怖いんだよね。でも稲川淳二は怖くない。何故だろう?

一風変わった“節電イベント”に注目が集まっている。旅行会社が企画した「怪談の夕べ」で、蒸し暑い真夏の夜、都内のお寺を舞台に、プロの読み手が迫真の演技で怪談を披露する朗読会。クーラーなど必要ないほど背筋がゾッとするこの試み。“最恐”の節電対策として予約も好調のようだ。

 お寺で怪談。涼しくなるにはこれ以上ないシチュエーションを企画したのは旅行大手のJTB。寺のお堂を借りて、プロの役者に怪談を語らせる新しい試みだ。

 同社によると、「今夏は節電対策で暑い夏を涼しく過ごそうといろいろな工夫が紹介されています。(怪談で)体の芯から涼しさを体感してもらいたい」と発案。節電が求められる7月から9月にかけて、墨田区指定文化財の多聞寺、法恩寺、ねずみ小僧の墓がある回向院などで計7回上演する。(1公演1人2500円)

 気になるのはその演目。東京スカイツリーのおひざ元、押上の法性寺で行われた先行イベントでは劇団「檸檬座」による「本所の猫婆」「幽霊殺人事件」「逢魔が時の妖怪」の3本が披露され、約80人が肝を冷やした。

 2話目の「幽霊-」では、前衛劇の俳優、平島聡(42)が、取りつかれたように大声を出しながらお堂をドンドンと跳ね回るなか、予期せぬ地震も。震度2程度で大事には至らなかったが会場は凍り付いた。

 3話目の「逢魔-」では、舞台『犬神家の一族』にも出演した女優、大橋芳枝(70)の迫力ある「南無阿弥陀仏」がお堂に響き渡り、突然お化けちょうちんが光り出して恐怖のるつぼに。

 笑いや涙、艶っぽいネタも随所にちりばめられ、息抜きもできるが、三味線などの旋律が不気味でまさにクーラー入らず。

 同社地域コンテンツ開発課の深沢礼子課長は、「それぞれ(のお寺に)縁の演目を用意しています。節電の東京を“楽しむ”夏ならではの怪談を体験していただきたい」と話している。家族でひんやりしてみては。

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