2011年3月30日水曜日

"数字が取れない"AKB48、総選挙で巻き返しなるか?

とにかくAKB48の寿命は今年いっぱいなのではないかという感じがする。正直数が多いだけで誰が誰だか未だに判断できない。そもそも一番人気の子が微妙すぎる。モーニング娘はまだわかるって感じだったけど。

 AKB48が21枚目であるシングルを5月25日に、さらに、22枚目のシングルリリースを前に「AKB48 22ndシングル 選抜総選挙」が今年も行われること、さらに延期していたニューアルバム「ここにいたこと」も6月8日に発売が決定したことが発表された。シングル、アルバム共に、現在AKB48が実施中である東日本大震災の復興支援「誰かのためにプロジェクト」の一環として、売り上げの一部が義援金として寄付に充てられるという。今回で3回目となるこの「総選挙」の発表に、ネットでは早くも順位予想も始まり、アツいやり取りが繰り広げられている。

 昨年行われた"AKB48 17thシングル選抜総選挙"(以下、第2回選抜総選挙)に先立っての投票用シリアルナンバーが同封された16枚目シングル「ポニーテールとシュシュ」は、オリコンデイリーチャートで51.3万枚を記録。女性グループによる初動50万枚越えはモーニング娘。「恋愛レボリューション」以来の快挙で、総選挙の結果を受けた17thシングル「ヘビーローテーション」も初動売り上げ52.7万枚と前作を超えるヒットとなった。さらに続く18thシングル「Beginner」は、推定売り上げ56.8万枚、20thシングル「桜の木になろう」に至っては、発売1週目の売り上げで94.2万枚を記録し、これはシングルランキング史上6位の初動売り上げ枚数となった。

 だが、楽曲の売り上げが好調な一方、テレビ出演では「数字が取れない」というのが定説になりつつある。

 今年、日本テレビ系列の深夜枠で2月26日から9夜連続で放送されたドラマ『桜からの手紙 ~AKB48 それぞれの卒業物語~』は、平均視聴率6.9%だった。深夜ドラマの中では奮闘しているが、総制作費1億円をかけて制作されたと言われるだけに、この数字は若干、寂しいものがある。加えて今年1月から放送されていた月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)には、昨年の総選挙で3 位を勝ち取った篠田麻里子が出演していたが、こちらも平均視聴率が11.4%、最終回は10.5%と、散々な結果。すべての放送回で15%を下回っていたのだが、これは月9枠では史上初だという。なんとも悲しい記録を樹立してしまったのである。4月からは、『なるほど! ハイスクール』が日テレ系列で、テレビ東京系列で『マジすか学園2』が放送されるが、こちらも視聴率が心配になってしまう。

「メンバーが多く、見栄えはいいけど視聴率には結びつかない。ドラマの視聴率でそれが証明されてしまった格好になりました。彼女らのファンはソフトに金をつぎ込む傾向が顕著なので、ドラマもDVDでの売り上げに期待するしかないです」(芸能関係者)

 いかに熱狂的なファンを作り出すことに成功しようとも、テレビ業界において"数字が取れない"と判断されれば、地上波での露出は減少する傾向がある。となれば、ソフト面での売り上げも低迷しかねない。

 常に目新しい手法を採ることで話題を作り、メディアやファンの目を引きつけてきたAKB48。第2回選抜総選挙を発火点に、国民的"巨大"アイドルグループへと成長したことでも分かるように、彼女たちにとって「選抜総選挙」はグループ最大の"お祭り"であり"ターニングポイント"でもある。今回の総選挙で前回以上の効果を上げることができるのかが注目される。