2011年6月22日水曜日

菅総理に教えたい!? スターたちの“引き際”成功例&失敗例

人間一番肝心なのが引き際と言われるけどそれを一番言いたいのは漫画業界だね。あきらかにつまらないのに終了しない連載に腹が立つ。

日々泥沼化が伝えられる菅総理大臣の退陣問題にとどまらず、芸能界引退かと思いきや最近再びCMなどで活躍している水嶋ヒロや、ハイレグ姿で引退説を一蹴した岡本夏生など、何かと“引き際”について考えさせられる昨今。そこで、海を越えてハリウッドスターたちの“引き際”成功&失敗例を考えてみた。

【関連写真】ハイレグ姿の岡本夏生が引退報道一蹴、「芸能界にしがみついて頑張る」

まずは俳優として半世紀以上のキャリアを持ちながら、監督と主演を兼ねた「グラン・トリノ」(08)を最後に俳優業にピリオドを打ったクリント・イーストウッド。同作での深みのある演技は世界各国で絶賛を受けたが、「もう積極的に役は探さない」と宣言。以来、俳優としての出演はしていない。代わりに監督業は「インビクタス/負けざる者たち」(09)「ヒア アフター」(10)と精力的で、引退の大成功例といえる。

クエンティン・タランティーノをはじめ国内外に熱心な信奉者を抱えるアクション俳優、JJサニー千葉こと千葉真一も自ら引退宣言した一人。2007年に当時68歳だった千葉はNHKの大河ドラマ「風林火山」を最後に“千葉真一”名義での俳優活動引退を発表。その理由として体力面の限界を挙げ、「今年いっぱいで千葉真一を葬りたい」と決意を明かした。「千葉真一のイメージを表現できないようになったら惨めな姿をさらすことになる」とは、アクション俳優らしい潔い引退だ。

女優では、若手セレブのアシュレー・オルセンが2009年に女優業からの引退を発表。「自分の心に従うことにしたの」と語り、双子の妹メアリー=ケイト・オルセンと共に「フルハウス」の頃から馴染んだ芸能界を去ってファッション業界への転身を表明した。また、「ゴースト/ニューヨークの幻」(90)でオスカーも受賞したウーピー・ゴールドバーグも52歳で早々に女優引退を発表。TV番組で「今の映画市場には才能溢れるウーピーの居場所はないの」とコメントした。“若手女優至上主義”のハリウッドに対する皮肉でもあるが、自身の女優としての需要を冷静に見極めた英断といえる。

しかし、美しい引き際とは難しいもので、中には引退に失敗したスターも。

2010年6月、当時24歳で突然引退宣言したのは「ヘアスプレー」(07)やTVシリーズ「恋するマンハッタン」などに出演したアマンダ・バインズ。7歳から女優業を続けていた彼女は自身のツイッターに、「女優って見た目ほど面白いものじゃないの」「演じることが好きじゃなくなったから引退します」などと書き込み、大騒ぎに。

しかし、早くもその翌月、「引退するのをやめにしたわ」と前言撤回。全て一時の気の迷いによるお騒がせだったことが判明した。つい最近もツイッターに自身のセクシー画像をアップするなど、お騒がせセレブになりつつあるのが気になる…。

俳優を引退してラッパーに転向すると仰天発表して、密着ドキュメンタリーまで作ってしまったのは故リバー・フェニックスの弟ホアキン・フェニックス。のちにこのドキュメンタリーが全て“やらせ”だったことが判明し、ホアキンは周囲に平謝りする羽目に。なんとも後味の悪い引退騒動となった。ちなみにホアキンは2013年公開のポール・トーマス・アンダーソン監督の新作「The Master(原題)」で映画復帰することが決まっている。

スターであれ政治家であれ、その後の人生にとって引き際は肝心。イーストウッドと比較するのは酷ですが、総理の参考になれば幸いです―。