2011年3月2日水曜日

身銭を切って“コンドームをつけなアカン”プロジェクトを推し進めている

ほう、これはまた不可思議なプロジェクトに着手してますね。ボクはあまりこういうのに興味はないんです。各人の自己責任ですべてを解決すべきだと思うからね。結局すべてはそれなんですよ。何事も自分自身でキッチリとケリをつけるのが肝心なのです。

●紅音ほたるさん
 出演したほとんどのAVで潮を吹いちゃった紅音ほたるちゃん。“潮吹きクイーン”として絶大な人気を誇ったが、08年11月に引退。潮は枯れてしまった。ほたるちゃん、今どうしているのか。
 ほたるちゃんと会ったのは渋谷にある一般社団法人「つけなアカンプロジェクト」の事務所。
「AV引退と同時に“コンドームをつけなアカン”って運動を始めたんです。ワタシが代表で、今は自費でやってるため、たいしたことはできないけど……。街頭やイベント会場でコンドーム配ったり、ネットで性の悩み相談に乗ったり、そんなことをしてます」
 とはいえ、少しずつ認知されてきているのは間違いなく、去年5月に台湾、12月に中国で現地のエイズ基金と共同イベントを行った。
「台湾では公開エイズ検査を受け、中国では5000個のコンドームを配りました。25もの現地のプレスが取材に来てくれて、たくさんの方にワタシたちの運動を知っていただけたと思います」
 07年11月、早稲田大学で開催された「チャレンジエイズ」のイベントにゲストとして参加し、「AVではゴムをつけず、中○しが当たり前。それを教科書にしている若者がいる」と指摘されたのが運動を始めるきっかけになった。
「確かにAVではゴムをつけるシーンは出てこないし、中出ししてるように演出してるけど、それはAVがファンタジーでフィクションだから。実際はゴムをつけ、中○しも疑似なんです」
 そう説明したかった。しかし、当時は現役AV女優。業界の内幕を暴露するのはご法度だった。
「AVを教科書にしてると聞いてショックでした。ゴムをつけずにセックスしたら、望まない妊娠をするかもしれないし、エイズや性病に感染するかもしれへん。この問題をほうっておいたまま引退はできへんと思いました」
 さて、潮を吹きまくり、08年に引退するまで450本以上のAVに出演したほたるちゃん、潮吹き伝説には事欠かない。
「潮吹きの量が減ったと思われるのが怖くて、1日11リットルのミネラルウオーターを飲んだこともありました。あと、吹きすぎて脱水症状になり、病院で点滴を受けたこともあります」
 潮がカメラを直撃。撮影不能になることもしばしばだった。
「ラップでカメラを覆ったり、レインコートを着たり、カメラマンさんは大変でしたね」
 10日間で10本のAVを撮影したことがあり、このときは「睡眠時間は1日1時間。ストレスがたまり、夢の中でも演技した」そうだ

意外にも女性ファンが多いのだとか。
「ウリが潮吹きやから、卑猥(ひわい)な感じがしなかったのと違いますか。稼いだおカネ? ホストクラブとかで遊んだことはなく、せいぜい友達とカラオケを歌いに行くぐらい。ぜいたくしたいと思ったこともありません。収入はガクンと減ったけど、今の暮らしを苦に感じたこともないですね」
 都内のマンションでひとり暮らしだ。