早く聞きたいと願う反面、できることなら聞きたくなかったという気持ちもある。あの日がなければ生まれなかった曲。生まれないことが幸福だった曲ではあるからだ。
歌手、桑田佳祐(55)ら大手芸能事務所、アミューズの所属タレント37組54人が歌う東日本大震災の復興支援チャリティーソング「Let’S try again」が完成し、14日、発表された。桑田が作詞作曲したフレーズを軸に、メドレー形式で紡がれる参加者の名曲を、各タレントが歌い継いだ9分1秒の超大作だ。20日から楽曲とプロモーションビデオ(PV)が配信限定で発売され、収益は全額被災地に寄付される。
被災地救済のため立ち上がった「チーム・アミューズ!!」のスペシャルソングの全貌が明らかになった。
桑田が中心となって選曲、構成した楽曲は、福山雅治(42)の「桜坂」、ポルノグラフィティの「サウダージ」など彼らの代表曲がズラリ。桑田が手がけたテーマ曲を軸に、メドレー形式で紡がれる。
注目は普段なかなか見られない豪華コラボだ。サザンオールスターズの「私はピアノ」はPerfume、爆風スランプの「Runner」は俳優の三浦春馬(21)、佐藤健(22)、女優の仲里依紗(21)が歌で参加。
さらにPVでは、俳優の三宅裕司(59)、小倉久寛(56)、岸谷五朗(46)、寺脇康文(49)らが、AKB48を思わせるにぎやかなダンスを繰り広げる。
収録は、このほど東京・青山ビクタースタジオで行われた。メンバーは発表されたタレントに加え、女優の板谷由夏(35)、吉高由里子(22)、俳優の神木隆之介(17)が参加し、全37組54人に。
タレント全員が「被災地が元気を取り戻してくれれば」という思いで、それぞれのパートを熱唱。サザンの「希望の轍」で全員が集まり、最後に桑田が書き上げたサビを力強いメッセージを込めて大合唱。その映像は圧巻だ。
大団円の収録を終えた桑田は、参加アーティストたちへ「みなさんも心を痛めていると思いますが、これからも一緒に頑張っていきましょう」と呼びかけていた。
楽曲は、16日放送のTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜後11・0)と、同日放送のニッポン放送「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ」(土曜後11・30)で先行オンエアされる。
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